こんにちは。
歩き方がフラミンゴっぽいと言われました。きいです。
意味はよく分かりませんが、多分誉め言葉だと思います。(ポジティブ)
…さて、昨日のことなのですが、
「ある事件」
が私の身に降りかかりましたので、本日はその顛末をお話しようと思います。
「日記」といいながら、その日のことをほぼ書いていないことに定評があるこの記事ですが、ついに堂々と「昨日の出来事」を語るようになってきました。
!!WARNING!!
はじめに言っておきますが、これは
「痛い話」
です。
なので「この手の話が苦手」という方は、ポチッと戻っていただくことをおすすめします!!
~
私は現在、地元のとある飲食店にて接客のアルバイトをしています。
そのお店は和風な雰囲気で、建物や内装も「木」を意識した造りになっています。
昨日は週末の金曜日とあって夜はなかなかの繁盛ぶり。
私もホールと厨房を忙しく行き来しながらいつものように働いていました。
何気なく。
本当に何気なく、木でできた引き戸を勢いよく引いたその時、
右手の小指に鋭い痛みが走りました。
「…?」
と思ったのもつかの間、それはすぐに刺すような激痛に変わります。
慌てて自分の小指を確認した所、
指と爪の間に木片が刺さり、それは爪の付け根まで達していました。
いわば「爪の中」を縦に貫くように木片が突き刺さったのです。
思い出すだけでも貧血モノです。
私は「スプラッターホラー」のような
血がドバドバ体バーーン!!みたいな豪快な痛みは全然平気なのですが、
代わりにこのような
「地味でリアルな痛み」
が死ぬほど苦手です。
その場で卒倒しなかったのが不思議なくらいでした。
すぐさま、他の従業員の方に事情を説明。
当事者である私よりも痛がるパートのおばちゃんたち、一瞬で顔の表情が消える板前さん。
厨房は半ばパニックと化しました。
阿鼻叫喚寸前の現場を静かな声音で制したのは、頼れるこのお店の店長。(50代)
曰く、
「本当は今すぐ病院に行くべきだが、週末の夜なことに加えて最近のコロナ騒動で外来は閉まっている。だから…」
俺が責任を持ってそれ(木片)を抜いてやる!!!
とのことでした。
この時点で私はあまりの痛さに気絶寸前でしたが、店長は私の腕ごと掴むと、ひっくり返した寸胴鍋の上に乗せます。
「ライト持ってきて、よく見えん!」
「ピンセットと針、裁縫用具一式を早く!!」
店長の慌ただしい声と共に、厨房は緊急手術のオペが始まる医療現場と化します。
注)この時点で店内にはまだ数組のお客さんがいました。
本業である「調理」を放棄した店長による、本番さながらのオペが始まります。
そのやり方はいたってシンプル。
「爪と指の間に針をねじ込み、中の木片を静かに素早く取り除く」
です。
「中世ヨーロッパの拷問か」
と突っ込みたくなりますが、もう後には引けません。
店長は真剣な表情で私の小指を掴みます。
…正直、この辺りのことはよく覚えていません。
ただ、
店中に響き渡る私の野太い絶叫、
私を押さえつけているパートのおばちゃんたちの
「ごめんねぇえええええええええええ」
「お願い耐えてぇええええええええええ」
といった悲痛な叫びは、どう考えても「ハードボイルド映画」のワンシーンです。
そんなこんなで、気が付いた頃にはオペは終了。
無事最深部まで突き刺さった木片の除去に成功し、
絆創膏と包帯でぐるぐる巻きにされた小指の痛みも次第に消えていきました。
…無論、いつの間にかお客さんまで消えていたことは言うまでもありません。
そんな死線を潜り抜け、私は今日も元気に生きています。
皆様も、不意の地味で痛い事故にはくれぐれもお気をつけ下さい。
それでは本日はこの辺りで失礼いたします。
……。
なんだこれ。
なんだこれ。(二回目)